たけまる・バックナンバー2002/05

2002/05 2002/06
2001/12 2002/01 2002/02 2002/03 2002/04

2002/5/6
たけまる

勝った!

どもどもたけまるです。最近,更新が滞っています。 というのも,色々忙しかったり,やる気がなかったりしています。 今日もあまり書く気分ではないですなぁ。 ちょっと前に書いていたものがあったのですが,時間がたつと あまり載せたくなくなってくる。やっぱ,勢いで書かんといかんのですかな。

そういえば,シラクさん勝ちましたな。 まあ,当然といえば当然でしょう。しかし,まにふ(デモ)で盛り上がったので シラクさんも得したんじゃないですかね。得票率82.5%だそうです。 当選後,シラクさんパリのplace de la Republiqueで演説してましたが, 「若者!おまえら支持してるんやったらちゃんと話聞け!」って感じです。 みんな騒いでぜんぜんありがたい(はずの)お話を聞いていません。 やっぱ,奴らシラクを支持しているわけではないんだろうな。

そうそうそう,話がぜんぜん変わりますが,最近,シラクではないけど, 自分的に「勝った!」という情報をゲットしましたのでお教えしましょう。

今年の夏,ちょっとイギリス(イングランド)に行くことになっていて, どうやって行くのが一番安いかインターネットで物色していたのです。 まあグルノーブル(リヨン)からロンドンまで飛行機かな, それともTGV + EuroStarかなと思い,WasteelのHPやSNCFのHPをさまよってみました。 そして,結論として,リヨン−ロンドンが飛行機で往復だいたい240eurosくらいから, 安いときで200eurosくらいから,電車だとeurostarのチケットの種類によりますが, グルノーブル−パリ間ですでに往復600Frs (90euros)くらいかかるので,まあ往復180euros くらいかなと踏んでいました。

しかし!ある筋から衝撃の激安ロンドン行きの方法を教えてもらったのです!!! これにはボクもビビリました。そんなことがあっていいのか!とも思いました。 しかし,事実のようです。

そう,その方法とは・・・ヒッチハイク・・・,なわけありません。

実はBuzzという会社です。 主にロンドン発着の飛行機を飛ばしている会社のようです。 インターネットで調べたところ,私が乗ろうと考えている7月中旬でも グルノーブル−ロンドン片道平日なら59euros,週末なら79euros程度です(Taxも込み)。 そう,ここで片道と書きましたが,この会社は常に往復でチケットを買わせるのではなく, 片道単位で扱っているのです。したがって,上の料金で往復すれば,両方とも平日なら 118eurosです。電車より安い・・・。エライです。これらの値段は確かインターネットで チケットを買った場合です。そのほうが安くなるようです。

しかし,Buzzがボクを驚かしたのはそれだけではありません。 HPを見てみると最近はプロモーションをやっていると言うではありませんか。 なんか6月何日までだとロンドン発着の色々な路線が大変安いとか。 興味本位でグルノーブル−ロンドン間の6月の値段を調べてみました。 そうしたら!!!

片道29euros!!!200Frsですよ。SNCFのCarte 12-25を持っていなければ パリに行くよりぜんぜん安いです。もちろん,この値段は日にちによるようですが, それでも安いです。

なんかこの会社ヤバイのでしょうか?こんなにうまい話はない気がします。 だまされているのでしょうか? たけまるがそこでチケットを買ってみるつもりなので, もし期待がはずれた場合また報告します。

最後に,ボクはBuzzの回し者ではありません。
BuzzのHP:http://www.buzzaway.com/

追記:あとで調べてみたところ,現在ちょー安いのは(29eurosとか) フランス路線開通祝いのようです。でも,そうでなくても安いですな。 それと,リヨン空港ではなくグルノーブル空港であるところにも注目!

2002/5/13
たけまる

ゴールデンマンス

こんにちは,たけまるです。 最近,どうもだれてきています。斬仏剣を見てもらってもわかるでしょう。 あまり更新されていません。それはボクだけの怠慢ではなく, 書いているひとの怠慢です。たいぞうさん以外じぇんじぇん送ってきません。 たいぞうさん,エライ!!

まあしかし,私も少しだれ気味なのですが・・・。 しかし,なぜこの時期に。五月病?? そう,日本なら4月から学校や会社がはじまり,一ヶ月ちょいたって五月病にかかるひとが いるらしいですが,フランスだったら9月から学校がはじまるのですから, 今頃五月病のひとはいないでしょう。でも,フランスにも五月病ってあるのかな? 知ってるひとがいたら教えてください。

でも,フランスのこの時期,だれるのもわからんでもないです。 フランスってやたらと5月に休みが多いんですよね。 日本も5月はゴールデンウィークとかで休みが多いですが, フランスではゴールデンマンス(こんな言い方しないけど・・・)なのです。 先週なんて,もうみなさんヴァカンス。 水曜日が第二次大戦戦勝記念日,木曜日がキリスト昇天祭, 金曜日は休みに挟まれているからお休み。 高校とかでは一週間まるまるお休みにしているところもあるとか。 そして,その前の週だって一日はメーデーでお休み。19日がパック後7週目の 日曜日(pentecote)なので翌日の月曜日はお休み。

こんなに休みがあるとお勉強もだれてきます。 まあ本来,年度末に近づいているから試験とかあるひとは バリバリ勉強しているのかも知れませんけどね。 ボクはあまりmotiveではありません。当然ですが,休みの日に 研究室に行っても留学生(オレも)くらいしかいないですからねぇ。

ところで,先ほど木曜日が祝日だと金曜も休みになることが ありますが,フランスでは「ポン(橋)」と言います。 休みと休みに橋を架けちゃって休みを連続させちゃうって ことですね。普通,自主ポンするものですが,今月10日の金曜日は グルノーブルは大学自体がお休みでした。9, 10と連休だから でしょうか?誰かles gens du voyageへの大学側の抗議行動とか とも言っていましたが,詳しいところはよく知りません。

このようにだれてはいますが,今年度がもうすぐ終わりそうだと 考えると,少し焦ってきますね。一年は早いものです。小学校の頃は 一年が長かったものですが。歳ですかなぁ。
 というわけで,残り少ない今年度,気合いを入れてがんばりませう!!!

2002/5/20
たけまる

サッカー:フランス嫌い

こんにちは,たけまるです。今日はまた祝日です。昨日がPentecoteでしたので, 今日は振り替え休日です。 ワールドカップ近づいてきましたね。もちろん,サッカーのです。 日本にも続々と代表チームが到着しているようです。

そう,一昨日,フランス代表はフランスでワールドカップ前,最後の試合を ベルギーとおこないました。終了後は壮行会まであり, フランス人には珍しくマスゲームらしきものまでおこなわれました。 試合自体は,ジダンが出産の立ち会いのために出場しませんでしたが, ベルギーががんばり,2-1で勝ちました。 日本と対戦するベルギーがあまり元気になると,日本を応援している ボクとしては少し心配なところです。

ボクのひいきにしているチームは,もちろん日本代表ですが, フランスに住んでいるとやはりフランス代表も応援するようになります。 やっぱ,少し身近ですからね。身近なものをひいきするのは この世の常でしょう。そう,グルノーブルでもGF38の試合を 見に行ったときも,選手は誰も知らないけどGF38を応援していました。

しかし・・・,最近フランス代表に対するこの感情が少しずれてきているようです (オレ的に)。一昨日もそうでしたが,ベルギーが勝って大変喜んでいました。 こころからベルギーを応援し,「フランス負けろ!」と祈っていました。 そういえば,この感情はだいぶ前のチリであったフランス対チリ戦にもありました。 あのとき,チリが勝ったとき,どれだけココロがすっきりしたことか。

なぜでしょう?オレはフランスのことが嫌いなのか? 自問自答しました。 いや,そうじゃない。 実は,フランスがあまりにも強いからこういう感情がボクの中に 生じ始めたようです。1998年のワールドカップ優勝後, 2000年の欧州選手権に優勝し,その後の国際試合も多くを 勝ってきました。確かに,強すぎるほどに強いのです。

そして,ボクのココロには「ヤツら調子に乗っている・・・」という 感情が生まれてきたのです。別に代表選手が嫌いなわけではないですよ。 Thiery Henriやジダン,Wirtord,Trezegetら,応援しています。 調子に乗っているヤツらとは,そう,一般フランス人やメディアです!! ヤツらもう勝って当然だと思っています。実際:

あるフランス人が"On est trop fort !!"と叫んでいたのに,少しカチン。

サッカー談義をしていると,ヤツらやたらと余裕をかまし,カチンカチン。

"Jeux des enfants" (L'Equipe紙,日本0-5フランスの翌日付),プチッ!

ってな感じです。 「フランスって実際強いんだからしょうがないじゃない」とはいきません。 オレって心が狭いのかな? しかし,なぜでしょう,この感情。少し考えてみました。

最初,このフランス代表負けろ精神は,ボクが小さい頃から培った アンチ巨人やアンチPL学園のようなものなのかと考えました。 つまり,勝って当然チームの試合は,勝って当たり前なのだから対戦相手を 応援しなければ面白くないというものです。

しかし,必ずしもそうではないのかも知れません。例えば,もし日本がバリバリ強く, ワールドカップも優勝しちゃうくらい強ければどうでしょう?ボクは大変満足です。 嫌いになることはありません。そう,一番応援しているチームは 弱くても強くても必ず応援するのです。赤ヘル打線,どんなに強くても 応援していました。

つまり,フランスチームは結局ボクの中では一番のお気に入りにはなれないのです。 強くなれば巨人になってしまうのです。それはいくらフランスを身近なものと 感じていても,一番でない限り,オレ的には,巨人になってしまうのです! 一番と二番以下の差って大きいですね。

こんなことを考えていたら,ふと「これでフランスが一番になってしまう 日本人っているのかな?」と思いました。そう,在仏が長いおかげで フランス対日本の試合をやってもフランスを応援してしまうひと。 「いやいや,そんなひとはいるはずがない。日本に生まれ育てば, 日本をお気に入りの一番から外せるはずはない,二番以下とは違うんだ」 などと思索していました。そこで,ちっかんさんにちょっと尋ねてみたところ,

「わたし,フランス応援するよ」

・・・・・・・・・(沈黙5秒),大和撫子もそこまで落ちたものか・・・。非国民です。 その理由は,「フランスの選手のほうが知ってるし,日本人は 中田とゴンくらいしか知らないし,中田嫌いだから」 だそうです,ハイ。

最後に,たけまるくんのワールドカップ予想。 特別に応援しているのは,日本,ポルトガル,スペイン。 このどれかが優勝して欲しいですけどねぇ。でも,現実的に考えれば, フランス,アルゼンチンが妥当なところでしょうか。 絶対にフランスを優勝させたくないけど・・・。 ということで,賭けるとしたらこの5チームに賭けます。

2002/5/27
たけまる

フランス大好き:車編

先週のテーマが「フランス嫌い」だったので,今週は反対に「フランス大好き」と いきましょう。心から言っていないと言われそうですが,そんなことありません, 最近「やっぱ,フランスはエライ」と思ったことがあったのです。 たとえ,昨日の日曜日,サッカーの韓国対フランスの試合を見ていたとき, 韓国がよく頑張っていて「フランス負けろー」と心の中で叫んでいたとしても, 結局,韓国の頑張りも試合終了間際に逆転されて負け,「くっそー」と 心の中で叫んでいても,「やっぱボクはフランスが好きだ」と思ったことがあったのです。 それを今日は紹介しましょう。

知っているひとも多いともいますが,わたくしの愛車は「一休君」といいます。 前の持ち主が,よく止まるのでそう名付けたとか。ルノー19だからでもあるのですけどね。 この一休君,もうボロボロです。もちろん,ボロボロにしたのはボクではなく, 前の持ち主,前の前の持ち主のようです。 かわいそうなものです。助手席側の面はボコボコ。 助手席のドアはあとから付け替えたのか,色が違う。もちろん,何とか 色を塗ってあるようなのですが,まだらでもともと白だったというのがバレバレ。

しかも,ボロボロなのは外見だけではなく,ボクが譲り受けた2年前には, エンジンがかからない,オートマなのにエンストしまくり。エンジンの中まで 汚れていたようです。

それから,外見はどうしようもないので洗車は一度もしてませんが, エンジン関係のメンテナンスをしっかりしているうちに最近はだいぶ調子も 良くなってきました。遠出するのもそんなに怖いと言うこともありません。 いままで,ロワール地方,南仏などだいぶ走りましたが,消耗品を交換する程度で 大きな問題もほとんどありません。

そうボクが譲り受けてちょうど2年がたったのです。2年と言えば, 日本でもおなじみの車検です。実は先週,一休君を車検に連れて行きました(300Frs也)。 車検自体は日本とだいたい同じ仕組みですが,陸運局に持っていく必要もなく, 車検専門の業者があるのでそこで検査を受けます。日本よりはだいぶ甘いようで 大きく変なところがなければだいたい通ります。例えば,一休君は フロントガラスに小さなヒビが入っていますが,それくらいへっちゃらです。 因みに,車検に出して,問題があった場合はその後修理してもう一度 持っていけば良いようです。

そして,一休君も普通に車検に通りました。問題点は,タイヤが一本変なスリ減り方 をしていて交換した方がいいとか,ちょっとしたところ数点でした。 車検のおじさんが言うには,「いい状態」らしく,まだまだ現役でいけそうです。 因みに,一休君,現在12歳。18万km弱走っています。やっぱ,外国(日本から見た)の 車は長持ちです。

で,何が「フランス大好き」なんだとお思いでしょうが,車検が甘いから車が 長持ちだからフランスが好きなわけではありません。そんな程度でフランスを 好きになるわけがないでしょう。

そう車検後の少し気が重いと思っていたのはCarte Griseです。 車検証のようなもので車を運転するときは必ず携帯しなければなりません。 このCarte Grise,意外と高いのです。2年前ボクが作ったときは700Frsくらいしました。 ちょうど10年を過ぎたからか,前の持ち主のときの半額くらいのTaxで済みましたが, それでも700Frsは高いですよね。そして,このCarteを作りに行くのがまた面倒なのです。 県庁に行くとこのCarteを作りに来ているひとが大量にいて1, 2時間は余裕で待たされるのです。

そして,「またこれを作りに行かなければいけないのかぁ, 金もかかるしなぁ」と憂鬱になっていたのです。まあ日本でも一年に一度車両税, 車検の際には自動車税がかかります。あわせれば二年で十数万円かかります。 それを考えれば安いとは思いますが,物価の安いフランスでは700Frsも高いです。

と・こ・ろ・が,実は,このCarte Grise一回作ればそのあと更新する必要がない という事実が発覚したのです!!! たまたま友人と「今日車検とおしてきてん」と話をしていて,「Carte Griseまた 作るのめんどいわ」などと言っていたら,「なんで?」と聞かれて発覚しました。 そう,Carte Griseは車を買ったり,譲り受けたときに作れば, その後は更新しなくていいのです。車検を2年に一度とおし,ちょっとしたシールを Carte Griseに貼ってもらえばそれでいいのです。ビィバ,フランス!!!

エライです,フランス。何がエライって,つまり彼ら,フランスは車に対して 税金をとっていないのです。去年か一昨年にvignette(毎年払う税金200〜300Frs) も廃止され,車にかかるお金はガソリン代と保険代しかないのです。

よく考えると大変ロジックです。だって,ガソリンにはもちろん税金がかかっていますが, 車自体には日本のように毎年税金がかかることがないのです。 つまり,日本なら一年間ガレージにしまっておいても税金は払わなければ なりません。まったく道路を傷めつけていないのに。しかしフランスでは, ガソリンにしか税金をかけていないのですから,車が走ったぶんに税金を かけていると言えるでしょう。ロジックだとは思いませんか? 日本もガソリンにもっと税金かけて,自動車税とか車両税とかバカみたいな 税金をやめればいいのに。 そしたら運送業者とかがちょー文句言うんだろうなぁ。

いや〜,フランスっていいところですわぁ。

注:って,そう簡単にはいかないでしょうけどね。 しかし,1500ccくらいの車で2年間にちょうど10万円程度税金払っているわけですから, ガソリン1L100円として,リッター10の車を考えて,1年に1万km走るのが平均とすれば, 2年間にガス代20万円かかるわけですから,ガソリン代を1L150円にすれば 税金分の10万円を払ってちょうどトントンですな。Bonne ideeちゃう?


ご意見・ご感想はこちらまで
編集長:山田たけまる takemaru@free.fr




本文の著作権は著者に帰属します。
Copyright 2002 Takemaru. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.